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■芸人第四世代 (2003/5/16)

 師匠と弟子と云う制度を過去の物にしたのは、吉本興業に於けるNew Star
Creative(NSC)の創設に因る処が大きい。明石家さんまに於ける笑福亭松乃助
のような存在がおらず、見込みが有りそうな芸人を劇場にドンドン出していくと云う
システムを作ったのである。
 第一期生にトミーズやハイヒールやダウンタウンがいるが、これ以降の吉本の
若手芸人の殆どがNSC出身であると考えて良い。玉石混交なのは当然だが、
「こいつはいけるな」と云う芸人がコンスタントには出てこない。ワインの当たり年
程度の確率でしかビッグタレントは輩出されないのである。
 東京事務所の品川庄司もかなりの人気先行型なのだが、関西発で目を大きく
かけられながらもブレイクしない若手芸人に「キングコング」と云うコンビがいる。
小粒は小粒なりにゆっくりと力を貯めて機会を待てば良いのに、大阪のアホな
女どもがキングコングを潰していった。ダウンタウンの松っちゃんは、あほな女
子供は笑いが分からへんと言ったが、悪い客である彼女らは若手を潰している
ことに気付いたりはしない。
 キングコングの梶原が体調不良でコンビ活動が休止していたのだが、どうやら
この3月に結婚をしていたらしい。梶原はツッコミではなくボケなのである。ボケが
守りに入ってまともな笑いが取れるのか?と思ったりするが、アホな大阪の女が
ファン層から消えていくのだとすれば、やはり結婚のニュースはプラスだろう。

過去最大のクソ番組と云えばボキャブラ天国に間違いないが、芸人に出落ちや
ダジャレだけをやらせる番組内容と、それにダメ出しをする審査員が全て笑いの
センスが無い芸能人であった事を理由として挙げる。「あんな番組を見て面白い
と思っている奴とは口を聞きたくないな。芸人潰しやで。」と常々言っていたが、
後にナイナイのANNで岡村も同じ事を言っていたらしく、「ナイナイ聴いてんだ?」
などと言われて非常に気分が悪くなった思い出がある。面白い人間の発言や
ネタを使ってその場の笑いを取ることはあっても(後でちゃんとネタバラシもする)
面白くない奴や芸人からパクることだけはプライドが許さない。ボキャブラの
ダメ出し要員として並んでいた馬鹿の一人に国分太一がいるが、「芸人潰しや、
あほの見るもんや。」と言っていたナイナイがゴールデンに同じ番組をしている
のを見ると、ふぅんと鼻で笑ってしまうのも事実である。
 吉本のNSC第7期から9期(だったかな)で固められたユニットとして、5組10人の
天然素材と云う物があった。ナイナイやバッファロー吾郎なども入っていたが、
最近自分達のレギュラー番組を増やしている雨上がり決死隊が入っていたのも
思い出深い。中でも宮迫が飛び抜けて面白かったのは間違いのない事実だが、
後日談として「あの頃ボキャブラのプロデューサーから誘われて、真剣に悩んだ」
と云う物があった。フォークダンスDE成子坂や爆笑問題の名前が売れ出している
中で、焦りまくった雨上がりは「出るべきかどうか」で真剣に悩んだ事もあった。
だが、「あんなアホ番組に出たら終わりや……」と強く思い続け、ナイナイからは
やや遅れてしまったが現在の東京進出を成功させたのである。この下積みが
宮迫の叩かれる原因であった「偉そうな芸」と云う臭みを取り除いたのである。
 だがネプチューンの名倉は東京発の芸人の立場でありながら関西弁を使い、
下積み期間は短く、芸歴を重ねてしまった。この状態で出される「お前」と云う
ツッコミの言葉は臭みしか生み出さないのである。名前を呼び捨てにしたり、
「お前」と云う言葉を使わなければ、ツッコミが落ちないのはセオリーではある。
しかし自分よりも芸歴が長い芸人や事務所が異なる芸人にツッコミを入れるには
「臭み」はただの足かせとなり、可愛がられない芸へと昇華する。だから名倉が
出る番組は全てつまらないのである。


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