2005/4/10 【国民をだまして欲しいね】
中国では激しい反日デモが行われている。
その中でも、中国の駐日大使である王毅が「過激な行動については中国政府も
認めていない」と不遜に答えた事には、(認めていないが反対もしていないですね)
と苦笑いなのである。
大使館が襲われる事とは、即ち戦争の引き金となる要件を充たす事と同義だ。
反日教育の結果一万人を超えるデモ集団が構築され、笑顔で大使館に投石を行い、
日系の商店を襲撃し、日本人と見るやリンチを行う。それを鎮圧するために送られた
中国警察機動隊の姿は、笑顔混じりで暴徒の投石をよけつつ雑談する光景だった。
これに対し「冷静に、冷静に」と繰り返す首相発言は致し方ないのかもしれないが、
その裏では、こっそりとF-15を対地要撃型に改良したりイージス艦にトマホークを
積み込んだりといった形で国民をあざむいてこその首相だろうと思う。馬鹿正直に
「憲法をまず変更して、それから防衛予算を少しずつ上げて……」といった胡乱な
事に時間を費やすのは暇人に任せておくべきだ。
2005/4/7 【謄本の不正使用は今に始まった事ではない】
”部落地名総監と照合か? 行政書士不正行為”→■
小学校や中学校の頃から部落解放同盟が発行する教科書補助教材、「にんげん」
を教えられてきた僕にとっては、「部落民を差別をするなんて許せないッス」となる
――わけがない。
千年近くもの昔にさかのぼり、今日に於いても河原者の一族を差別しようとは
決して思わないのだが、現実問題として親族同士が結婚する際に相手方の親族に
部落民がいるかどうかという調査を行うのは、西日本では至極当たり前の行動として
扱われてきたと言えるだろう。東北の方ではこういった話題を耳にしないと大学に
入ってから驚いた物だが、こと関東で立ち消えてしまっている理由の主たる物は、
恐らくは、数代前の祖先すらさかのぼる事が出来ないという文化的背景に因るの
だろうと思う。
部落利権や逆差別を身近に知らない人達が、今回の話である「行政書士が、
興信所などの依頼で職務上請求書を不正使用していた問題」に対して憤るのも
十分理解できる。しかし、結婚前には興信所で相手方の親族を洗い、そしてその
興信所が行政書士から一枚千円〜二千円で謄本の写しを仕入れる事を、「親族
同士が結びつく婚姻の際には必ず行う物である」としてきた地方(西日本だが)に
とっては、まさに青天の霹靂と言えるニュースだった。
一つの証左となるであろう物をこの世から消そうという行動は、ある意味では
部落差別の撤廃に繋がる事とも言えるのだが、その一方で部落民では無いのに
同和利権を得ようという連中――即ち似非部落民を新たに開拓する事にも繋がって
しまう。これをこそ非常に危惧してしまうのだ。
数年前の話ではあるが、兄に初めての縁談が持ち上がった時に、僕の両親も
ご多分に漏れず興信所を使おうとした。相手方の実家でやっている商売がどうも
納得できないとこぼす父母に対し、「わけ分からん事言うな、本人同士が良かったら
それでええやんけ」と暴言を吐いた物だが、理屈と現実の相違を色々と知るにつけ、
綺麗事では語れない部落民との親族関係という物を深く考えてしまった。
また一方で、僕の従姉妹が先頃結婚をしたのだが、相手方の親族席にもろに
件の人達と思しき連中が座っていたと父母が言っていた。「顔で分かるんや」と断言
していたのには思わず失笑したが、それが荒唐無稽とは思いつつも「本当だったら
難儀な話やで……」と思わざるを得ない素地があるというのも、些か残念な事なので
ある。