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2004/4/18 【kawasaki激走で感涙、ノリックも9位チェッカー】
 ティレルに移籍するミヒャエルシューマッハ、グレミオに移籍するロベルトカルロス、
再結成を決める暴威、週刊少年ジャンプで新連載をする矢口高雄の釣りキチ三平。
こう云った「まさか……」が起こったとして、いきなり勝ってしまった場合の衝撃度は
果てしもない物になる。デビュー当時からHONDAでトップライダーとして成長し、また
世界中が最も速いと認めていた人間がYAMAHA入りを決めた事とは、それ程の衝撃
だったのだ。即ちヴァレンティーノ・ロッシその人である。
 2004年度初戦、南アフリカグランプリはロッシのホールショットで静かに始まった。
戦闘力が劣ると言われていたYZR-M1は、案の定セテやビアッジの操るRC211Vに
煽られ始める。ズルズル滑るリヤ、小刻みに跳ね上がる車体、そしてそれを渾身の
力と技で前へと進めるロッシ。
 流石にキツイかなと思っていたが、最後の最後までYAMAHAのロッシとHONDAの
二台が競り合う形となり、長らく続いた「RC211Vの中では誰が一番速いのか」と云う
HONDAファン以外にはつまらないレースが漸く終焉の時を迎えた事を実感できた。
そして最終ラップにファーステストを出したロッシがそのままチェッカーを受ける。
ウィニングランの最中、M1から降りてフロントカウルにキスをするロッシの姿を見て、
RCVでは味わえない達成感だったんだろうな、と。

 この一戦だけを見てYAMAHAのYZR-M1がHONDAのRC211Vより勝ると言える
訳はない。事実、ロッシスペシャルのM1以外はRCVに刃が立たなかったのは明らか
なのである。
 ロッシが改めて証明して見せた事とは、ライダーの技量がマシンの戦闘力を超える
と云うバイクレースの醍醐味だった。等爆エンジンを積んだドゥーハンスペシャル、
ピーキーかつ最速と云う希望を全て引き出したRGVガンマのシュワンツスペシャル、
ワークスとライダーの全てが噛み合った時にスペシャルマシンは作られる。ロッシの
M1はまだモンスターではないが、今回彼の技量がHONDA技術の全てを凌駕した。
近年まれに見る面白いシーズンになりそうじゃないか。


2004/4/16 【ピザを運ばないピザ屋】
 GSX-S、この型番のバイクは通称”刀”と呼ばれる。250、400、750、1100と様々な
排気量で出ているが、どのマシンであっても装着するマフラーはヨシムラサイクロン
でありたいと思う。以前刀に乗っていた時、色々考えて選択したのもこれだった。
芸術的なまでのヨシムラエンジニアの手曲げで作られたチタン製集合管、それが
サイクロンなのだ→
 先日のプロジェクトXでは、ポップ吉村の生涯を綴っていた。ヨシムラの初代社長で
あり、8耐の第一回大会、第三回大会と、世界のHONDA相手にがっぷり四つ身で
勝負してねじ伏せた男である。
 長年の蜜月を忘れ、ポップの腕を恐れてパーツ供給を止めたHONDAエンジニア、
結果首が回らなくなり「野垂れ死ぬよりは」と私財をなげうち渡米したが詐欺に合い
しかも工場は全焼、神の手と言われたポップ吉村の両手は大火傷、ほうほうの体
(てい)で日本に戻ってきた彼にマシンを提供し、「HONDAをレースで倒しましょう」と
声を掛けたのがSUZUKIであった。そして決戦の時として参戦したのが第一回鈴鹿
8時間耐久レースだったのである。一部のバイク乗りがSUZUKI車にヨシムラ集合管
と云う組み合わせを選ぶ背景には、こんな事情があるのだ。

 しかしそのプライベーター対ワークスと云う構図が続けられてきた8耐にも秋風が
訪れる。2003年の国内レースカテゴリの変更により、HONDAを除くワークス各社が
参戦を取り止めたのである。最盛期は15万人を超えていたと言われる動員数も、
近年は7万人を超えるのがやっとと云う状態で開かれた'03鈴鹿8耐は、決勝開始
直後にコース上でOVERレーシングがオイルをぶちまけてしまう。
 わずか4ヶ月前の加藤大治郎の事故でも、「動かない大治郎の頭をつかんだ」との
鈴鹿オフィシャルの事後処理が不味かった点を指摘されていたにもかかわらず、
OVERがまいてしまったオイルに対して赤旗を振らなかった、またはセーフティカーを
入れる判断をしなかったと云う鈴鹿オフィシャルの決定が、ついに今まで”鈴鹿”に
幻想を抱いていたファンの心にトドメを刺してしまった。
 今年の鈴鹿8耐開催は7月25日である。だがWGPのイギリスGP開催日も7月11日
と云う予定が繰り下がり7月25日に開催と、何と同日に行われる事に決定したのだ。
更にはWGPの開幕戦だった日本GPは鈴鹿ではなく、第十二戦にツインリンクもてぎ
(栃木県)で行われる事になり、永くスプリント耐久としてGPライダーが参戦してきた
極東の世界レースも、またその舞台であった鈴鹿サーキットそのものも、少なくとも
二輪の世界では終焉を迎えようとしているのである。

 ポップ吉村の娘である吉村南海子氏は、現在ポップの弟子だった森脇氏と結婚し
パーツメーカーであるモリワキを支えている。そしてポップ亡き現在、レース参戦は
遂にmotoGPクラスへ挑戦中である。何と心臓部にはHONDAのV5を積んで――。
「会社が潰れてでもやる」と云うモリワキ社長の森脇氏を見ていると、何か熱い物が
こみ上げてくるのを抑えられない。


 とまぁ、ここで普通に書き終われば良いのだが、ちょっとした独り言を一言二言。
 中型クラスで現在売れに売れているスクーターに苛立ちを覚える事は少なくない。
ニーグリップの出来ないスクーターを”バイク”と呼ぶ事すら烏滸がましいのだが、
車のMTとATの様に、バイクでも大排気量スクーターの売れ行きを受けて、AT限定
免許を導入する事が決定しているらしいのだ。
 ふざけんなって。歪な箱型にサイクロンが付けられるなら付けてみろってんだ。
ピザ屋の配達車に毛が生えた箱で喜んでいる奴らに、チタン焼けを見てウットリする
資格は無いな。


2004/4/15 【WW2での背信を少しは許そうか】
◇解放された郡山総一郎さん(32)は15日午後9時25分ごろ、母きみ子さんに
電話をかけ「まだ写真を撮っていないから、このままイラクに残って撮りたい。
感謝の気持ちでいい写真を見せたい」と話した。

◇フランス公共ラジオによると、イタリアのフラティニ外相は15日、イラクで「カタイバ
ムジャヒディン(戦士大隊)」と名乗るグループに拉致、殺害されたファブリッツィオ
クアトロキさんの最期の様子を明らかにした。外相によると、クアトロキさんは短銃を
突きつけられると、頭にかぶせられた袋を外そうとし「イタリア人の死にざまを見せて
やる」と叫んだという。

 馬鹿は死ななきゃ治らないと言うが、この二つのニュースを見て感じる事は多い。
死んでも治らないほどの大馬鹿者、死ぬことで国家と己の矜持を伝えた者、文化を
異にしても前者に共感を抱く愚物は誰一人として居ないだろう。イタリア人の誇りに
涙する人間は世界各国に居たとしても――。
 結局のところ、説得されて戻ってくるのかもしれないが、拘束され危機感を覚える
どころか更に恥を上塗ろうとするこやつに同情など寄せる必要はない。唯一家族の
対応がまともだったのが郡山何某だったので、てっきりうっかり巻き込まれたのかも
と前向きに見ようとしていたが、何のことはなかったのである。ただの馬鹿だ。


2004/4/15 【もし過失責任がケツの拭けない程であれば……】
 13日の日記で書いている「他人に迷惑をかける」の定義は不確かである。
 電車内でケータイを使う女に注意した男が、電話を切らない事に腹を立てて頭を
殴った様である→。優先座席の近くではケータイで電話しない、使わない、と云う
暗黙のルールは、「ペースメーカーを使用している人が優先座席の近くにいるから」
と云う理由で納得が出来る。しかしノイズ発生装置も持たず、優先座席からは遠い
席に居る人を、「ペースメーカーが必要な人かもしれない」とは見なせる訳が無い。
現実味を帯びない可能性に基づく優しさの範囲は、際限なく拡がるものであっては
ならないからだ。
 電車の中でマナーモードにするのは分かる。着信音とキー音がうるさいからだ。
しかし会話中の声の大小を問わずに、一律に「電車の中でのケータイ使用はだめ」
との理屈無きマナーはとうてい同意できる物ではない。他人の箸の上げ下げが
気になって仕方が無いような人、更に言えばそれを理由として不愉快と感じる様な
輩は公共機関を利用するべきではないのである。「迷惑だ」と云う感情の裏に理屈
が無い物とは往々にして独善性を帯びているのだ。

 一方、本日解放された三人の邦人は紛れもなく迷惑をかけているのである。
 何故か拘束前よりも太っている奴や、一週間も拘束されたのに精々三日分しか
ヒゲが伸びていない奴など、相も変わらず怪しさ満開なのだが、問題は彼らの家族
の発言である。
 「戻ってきたらとりあえず休ませたい」、「みなさんありがとう」、こんな発言が飛び
出す中で、唯の一度も「すみませんでした」の言葉が発せられなかったのである。
公の下に私の概念を発達させるのが道徳であるのに、公を踏まえない私の概念が
肥大してしまっている事に気付いていない。人質解放に協力したと云う功によって、
ヨルダンが日本に対して2,000億の債務免除を求めている様に、現実問題として
目に見える形で「かけた迷惑」が顕れてきているのだが、郡山氏の家族以外からは
たったの一言も謝意が発せられることは無かったのである。

 人間の盾と言いながら英雄気取りで日本から出立した輩の内実も、実の所は
こんな物だった→。拘束されていた奴らへの取り調べが、徹底して執拗である
事を期待して止まない。今回の事件が狂言であったと云う線がもっともしっくりする
以上、事実関係を明らかにする為の協力を惜しむべきではない。彼らの過失責任が
既に国家レベルに波及している事を、彼ら自身重々踏まえなければならない。
 仮に私が拘束されていたメンバーであれば、帰国後に厚顔無恥な家族の行動を
知って恥じ入り、全ての取り調べが終わった後に腹を切る。自己責任、身内の恥、
これら全てを精算するのに、腹を切る以外の手段があるならば聞きたいものだ。


2004/4/13 【恥の知らない親達だ】
 イラクで捕まっていると思われている三邦人の家族だが→(共同通信)。
 8日と9日に書いた内容が外れていない気がすることもあり、「やっぱりねぇ」と続報
を眺めているような毎日である。だが、この共同通信の文字列のような感覚を前面
に押し出した報道がTVから流れると、やはり苛立ってしょうがないのだ。恥も外聞も
無く、「息子を……っ!」、「姉は……っ!」と聞かされると、感情が煮沸して「ざわ…」
と思わずざわめき出すのを抑える術が無い。

 犯罪捜査でよく言われる、「誰が一番利するのか?」の線で考えてみると。
 まず始めに、投資家筋の線は消えない。7日に拘束のニュースが流れ、翌金曜日
株式市場は建設株を中心に200円近くも下げた。そして日曜日の夜に解放と云う
どこから出たのか分からない怪しい情報で、再び月曜日に反発し、見通しの良さを
受けているのか今日も続伸の模様である。十分に世論を見極め売買をするに辺り、
先週末から今週にかけての動きは投資家が利する物であり、また同時に今後は
プット型オプションの様に下がる事で利する投機も考えられる。
 次に、日本赤軍の線も大いに考えられる。"YYYYMMDD"とキリスト歴で表記した
事ももちろん怪しいが、日本政府の対応がどのような物だったか、と云う情報の把握
速度が早いことも気になる部分である。ビデオカメラを所持し、その映像をパソコンに
送ってエンコードし、さらにCD-Rに焼いてTV局に送りつけ、犯行声明はFAXを使用、
こんな金を持った”未確認組織”が有り得ない以上は日本人が絡んでいる可能性は
非常に高く、それが赤軍の可能性も高いわけだ。
 そしてこれが一番大きな可能性だと思っているのだが、北朝鮮や朝鮮総連が黒幕
と云う考え方が一番しっくりきている。上で言う「やけに日本に付いて詳しい」の要件
を満たすことも勿論だが、北朝鮮にとって一番困り、日本にとって一番大事な法案が
今審議入りした所なのだ。先年の有事関連三法案に続けて党内で審議されていた
有事関連法案七法案の国会審議入りであり、もう一つは特定船舶入港禁止法案に
他ならない。この大きな法案が今回の外憂によって期限切れ不成立となった場合、
一番利する国と団体とは北朝鮮と朝鮮総連以外には無いのである。怪しさ満開では
ないか。

 厚顔無恥の極致の三家族、「死んで帰ってこい」と思ってしまう三邦人。彼らに対し
大きな溜息をもって眺めてしまう今日この頃だが、仮にサマーワが銃弾の飛び交う
危険地域に変貌した場合に、拘束されたと思われている三邦人が依然として解放
されないでいたら、自衛隊は引くに引けない窮地に陥ることになってしまう。
 更には、日本まで撤退とはならなくても、「少しでも安全な地域を探して転進」と
なった時を見計らって三邦人が解放されたとしたら、「日本政府はテロに屈した」と
世界各国で報道されてしまう可能性が大いにあるのだ。いくら日本が異なる旨を
伝えても、(居るのか居ないのか未確認の)犯人グループが「自衛隊が引いたから
解放した」と言った場合、または(拘束されているのか否か明確ではない)三邦人が
「自衛隊が引いたから解放された」と訴えた場合、これらの時に国の信用は失墜
してしまうのである。「危険な地域に行かない」と云う、いわば憲法の寸隙を狙った
イラク特措法の内容を知る国は、日本以外には存在しないのだから。
 政府に箝口令も引かれた状態では新しい情報が入ってくることも無い訳で、今は
犯人達からのリアクションを待つより他に選択肢は無い。間隙を縫って法案成立、
これが今行える最善の行動ではないか。

 どこの誰の事かは明言しないが、日々強く思うこと。
「人に迷惑をかければ罪を償えばいいが、国に迷惑をかけた馬鹿達は早々に死ね。
死体でなければ日本に戻ってくるな。そして万が一今回の事が狂言であってみろ、
お前らは外患誘致罪で死刑になれ」と。


2004/4/13 【再放送待ち】
 最新型のDVDレコーダーは人工知能プログラムを搭載しているらしい。たとえば
”プロ野球”と”阪神”をキーワードとして登録しておくと、自動的に野球中継を録画
しておいてくれる程に育つらしいのだ。更には常にその番組に福本豊が出ていれば
”福本豊”と云うキーワードが自動的に追加され、ふくもっさんの出ている番組までを
自動的に録画しておくと云った具合。
 フンフフーンと鼻歌まじりで録画しておいた本日のプロジェクトX、「不屈の町工場」
を見ようと再生すると、なぜか画面にロンドンブーツが出ている。「あああああっ」と
声を上げても時すでに遅しである。楽しみにしていた、パーツメーカー”ヨシムラ”の
話だと云うのに録画ミスをかましてしまっていた。再放送いつだっけなぁ…と前向きを
装いながら、こんな事がもう起こらないように、前段で触れたDVDレコーダーが一台
欲しくなってみたりするのだ。予約確認を正確にすると云った自己反省の気持ちが
カケラも無いのが問題と云えば問題だが。

 WGPのレギュレーションをようやく下げるらしい→
 気付くのが遅いよ、と思ったりする。記事には330km/hとF1を凌ぐスピードで云々と
書かれているが、これは500ccだったレギュレーションを990ccに変更した時点で
当然の如く予想されていた事実だった。結果として、エンジン性能がタイヤ性能を、
そして同時にライダーの能力の限界を超えてしまい、カピロッシやロッシなどのトップ
ライダーが「今日のバイク性能は手に余る、怖い」と云う意味のコメントを残していた
ではないか。
 もちろんレース場のコースレイアウトの問題もある。昨年の鈴鹿130Rの改変では
砂場が狭くなり、タイヤバリケードまでの距離が近くなったことが問題視されており、
それが大治郎の死亡事故で早々に明らかとなると云う最悪の結果になったわけだ。
そしてこれは鈴鹿のようなテクニカルサーキットだけの問題でなく、ホッケンハイム
(ドイツ)のような高速サーキットでも十分に起こりうる問題であり、「段階的にだけど
レギュレーションをね、下げていこうかなぁって(笑」とあまりにも腰の重いMSMAの
態度こそが腑に落ちない。レギュレーションの変更よりも先に、おかしなレイアウトの
サーキットでは開催しない事が大事だろうに。
 その意味でWGPよりもF1の第十六戦、中国ラウンドが心配なのである。そもそも
ODAを使って宇宙に行ったりしている国が、このサーキットにつぎ込んだお金が何と
300億と云う事実にもビックリなのだが、件の中国のサーキット場を参考にしたのが
鈴鹿だと云う事実に、嫌な予感が払拭できないでいる。「中国でF1だぁ?ふざけろ」
と思うのも本音だが、「事故が起こるんじゃ……」と不安なのも本音。


2004/4/12 【小川参戦】
 私は痛いプロレスファンであり格闘技ファンでもある。多少の意外性が感じられる
脚本でも驚くことが無くなったような、言わば煤けたファンと言っても良いのだが、
そんな私でも流石にたまげたのだ。小川直也、PRIDEヘビーに参戦である→
 「新日本プロレスの皆さん、目を覚まして下さい!」で一躍時の人となったのに、
その有り余るほどの格闘技センスを「痛いのが嫌い」との至極もっともな理由で袖に
した男である。もう二度と格闘技のリングで見ることが無いと、99%以上の人が信じ
ていた、そんな小川がなぜ……と。
 二回戦以降もガシガシと勝っていくような、ブック破りにノブ高田がブチ切れて抹殺
指令を出しちゃうような、そんな暴れん坊将軍っぷりを見たいのだが、最盛期に比べ
かなり腕も細くなっている訳で、あまり期待しない方が良いのかもしれないな。

 くりぃむしちゅーの有田のモノマネに、ノブ高田の「男の中の男、出て……来いや」
と云う物があるが、そのそっくり具合が非常にツボに嵌っている。今回からノブは
悪の総裁のような格好をしているのだが、これを含めてまたモノマネしてくれたら
最高だな。


2004/4/11 【しだれ桜が綺麗な週末だった】
 ようやく面白くなってきたかな、と新撰組!を見ていて思う。京都に壬生浪が入る
までが長すぎたのも、「ようやく」の要因の一つだった。しかし吹石一恵は可愛いね。
 今日放映した新撰組!の中で京都の風習が出ていた。それはぶぶ漬けを客に
出すと云った有名な物ではなく、ホウキを逆さにして「はよ帰ってぇな」と云う意味を
表すと云う、回りくどさの極致とも言える物である。私は京都の人間ではないので、
高校の頃に京都在住の古典の先生から「ホウキを逆さにして手ぬぐいを被せると
はよいんでって意味になんねやよ」と教えられて覚えた口である。
 手ぬぐいを被せると云う部分は演出されていなかったのだが、当時の京都民の
メンタリティを考えれば「suck壬生浪」でしか無かった訳であり、もっともっと回りくどく
真綿で首を絞めるような演出で、彼らの嫌われ具合を見せていって欲しいものだ。

 iPod運が悪い。iPodミニが思ったよりも…なスペックなので、現行モデルを買って
やろうかと店を回って二週間なのだが、「在庫が無いんですよ」とあしらわれたり、
「在庫ありますよ」と言うので値段を聞いてみれば価格comの最安値より一割程度
高かったりで、どうにもこうにもなのだ。これは買うなと云う神の啓示なのかもね。


2004/4/9 【NEWS23を見ながら】
 リアルタイムで情報量が増えていくので、どうしたって後手の記述になってしまう。
TVやラジオが活字媒体である新聞や雑誌よりも優れている点はここであり、即時性
が伴う事は何よりも大きな武器である。

 自国民保護とは便利な言葉である。
 台風が近付いて危ないと報道されながら、海へサーフィンの為に繰り出した人達。
こんな場合、彼らが遭難したとしても「可哀相……」と思うのは家族や友人しか存在
しない。自己責任の名の下に注意義務があり、それが全く感じられない場合には
同情や共感、ひいては世論を動かす物には成り得ない。今回の三邦人はまさに
これである。
 米国がイラクに侵攻してからずっと繰り返されてきた、「イラクは危険なので入国
してはいけません」と長くアナウンスされてきた退避勧告を踏まえた上で、敢えて
入国した三人が現在の状態にあるのだ。自国民保護の大前提に相当する訳がなく
またさせてはならない。

 私が三邦人の家族であれば、厚顔無恥にもTVに顔など出せないだろう。政府や
国策に水を差す行動をしてしまった身内を恥じ入り、唯々「解放をお願いします」と
発言するのが精一杯ではないだろうか。開き直ったかの如く「なぜ撤退の方策が
真っ先に消えたのだ」と声を荒げる件の家族を見ていると、前段の喩えで言う所の
「なぜサーフィンに行こうとする家族を止めなかったのだ」と思う次第である。
 メディアは馬鹿に物を言わせて本質を揺らがせるんじゃない。同情や共感が一切
存在せず介在しない事件であり、これを機に、我が国の政府には、ぬるぬるの平和
思想と甘甘の政治団体や市民団体を叩き潰せと思う次第だ。


2004/4/8 【正体不明グループをアジテートしているのが邦人だったりしてね】
 米国大統領であるブッシュへの支持率が43%、不支持率が47%と云う米国内での
世論調査の結果が発表されていたが、今日外務省に通達されてきた三邦人拘束の
一報は、小泉政権に多少なりとも影を落とす事になるかもしれない。いまだ未確認、
つまりは正体不明のグループが映像と共に要求してきたメッセージは、三日以内に
自衛隊を撤退させなければ人質を殺す、と云う物だった。

 情報が殆ど明らかにされていない時点で物を言うが、仮に三人が日本国内で拉致
されて拘束されているのであれば、自衛隊撤退の要求を呑まなければならないの
かもしれない。同様に、イラクからは少しは距離のある比較的安全と思われていた
国々(エジプトやトルクメニスタン等)へ旅行していた邦人が拉致されて、と云う話で
あっても撤退要求を呑むことになると思われる。
 しかし、今回の三人が日本国政府から出されている「危険なので入国するな」との
お達しを踏まえた上でイラクに入国し、今回の事件に巻き込まれたのだとすれば、
自衛隊撤退は有り得ない事になってくる。この場合彼らの生殺与奪は正体不明の
グループに拠る事となるだろう。何ら成果の出ていない中途半端な状態で撤退を
するのは、日銀が為替に対して中途半端に介入するのと同じで、一部の人々を
喜ばせる事にしかならないからだ。

 政治活動家、ボランティア活動家、週刊朝日の契約ジャーナリストと、三邦人の
個人情報から胡散臭さが非常に漂う現状では、穿ったた見方しか出来ないでいる。
前段の見方が好意的見地の限界であると言って良い。
 情報が少ない時点での可能性の一つとして、私は狂言誘拐を考えている。いずれ
情報量が増えてきた際に「あの時は不埒な事を書いたな」となる可能性も高いが、
年齢も目的も大幅に異なる邦人が一挙に、しかも正体不明のグループに拘束された
と云う事実が、何とも首を傾げざるを得ないのだ。何とも言えぬ不自然さが在る。


2004/4/6 【サムライダー】
 今に始まった事ではないが、首かけヘルメットが危ないとの事→(5日5面)。
私はフルフェイスしか被らないし、夏場でもグローブをはめて長袖で二輪に乗るが、
それを見て「暑くないの?(笑」と言う人の殆どがハーフキャップ型だった様に思う。
やんわりと反駁を加える事も、また無言で笑顔で返す事もあるのだが、被せる様に
「スクーターの時もグローブなの!?(笑」とまで言われると、内心(ちっ)と舌打ちを
して言わずもがなの事を二言三言。
 実際に体験しないと物を言う資格無し等というロジックを持ち出す人もいるが、こと
これに関しては体験しなくても想像力で補って欲しいものだ。私は交差点で普通
自動車に巻き込まれると云う事故の経験があるが、顔面から地面に突っ込んだ時
アゴと前頭葉を守ってくれたのはフルフェイスだった。ヘルメットを買おうかと考えて
いる人には、悪いことは言わないからフルフェイスを買っておき、とのアドバイスを
欠かしたことがない。出来ればARAIかSHOEIの最新スネル合格の物が良い、とも。
 グローブに付いても同様である。アスファルトにこすれて指がちぎれ飛ぶ様な事故
であっても、グローブをしていれば骨折や打撲で済む場合が多い。ブーツに至っても
骨折を打撲に軽減してくれる。こう云った装備品にだけは金を惜しまずに使いたい
ものである。全身バトルスーツで決め込むまでは要らないとも思うが、120km/hで
車に突っ込んだ人が無傷だったと云う伝説がまことしやかに流れていた事を考えて
みると、時折購入を考えてみたりする私(要らん要らん。

 最近まで白バイ隊員だったと云うオヤジと話す機会があったのだが、面白い話を
幾つも持っている物である。中でも、各都道府県に現在鋭意配備中の例の黒バイに
関するちょっとした仕様の話は、資料や雑誌では出てこない物であり、ちょっとした
お得感を味わってしまった。公道で一番出会いたくないのは黒バイだな、と再認識。
 二輪は危険な乗り物ではなく、事故率に於いては車の方が高い。ただ同程度の
衝撃の事故の場合で、バイクの方が死亡確率が高いだけの話であり、手足の様に
扱えると云う意味で二輪の方が四輪よりも安全の様に思われる。常々考えていた
こんな戯言をそのオヤジに言ってみると同意を得られ、ちょっと喜悦した事を覚えて
いる。片方しか乗らない人はなかなか分からないかもしれないが、両方を知る人は
同じ事を考えているんじゃないかなぁ。


2004/4/4 【江夏の一球】
 野球の面白さの一つに”捕手が投手に要求するサイン”がある。どんなに調子の
良い投手であっても捕手のリードが悪ければ打たれるし、またその逆の投手でも
捕手のリード次第で被安打を抑える事が出来る。
 野手のバッティングには好不調があるのに対し、走塁に関して言えば好不調の
波は無い。これが野村克也理論だが、投手に当て嵌めれば好不調の波があっても
捕手次第で補正が出来る、と云う事を意味するだろう。星野に干され阪神にトレード
入団となった矢野だが、野村にリードを教えられた事によってインコースを上手く
使えるキャッチャーとなった事は素晴らしいと思う。

 先日の高校野球で、東北高校の真壁がサヨナラHRを打たれた。その一球とは
アウトコースからやや真ン中へと変化するシュート気味の球だったのだが、カウント
2-0からその球を引っ張ってHRに出来たと云う事は、まさにその球が狙い球だった
のである。狙い球以外であればカットをして粘る場面であり、狙い球だったからこそ
迷い無く振り抜けたのである。この失投こそが、甘い捕手のリードだったと言わざる
を得ないだろう。
 昨日の巨人ー阪神の二回戦も同じような場面があった。好投を続けるヒサノリが
ジョージアリアスに対してカウント2-1から放った一球はインローへの直球だったが、
これに対してアリアスは何の反応も取らなかった。狙い球では無いのにHRになる
と云うのは、フォークボール失敗のすっぽ抜けくらいしか存在しない訳であり、まさに
狙っていた5球目のシンカーであったからこそアリアスは次の一球で満塁弾を叩き
込んだのである。

 基本的にセオリーと云う物は大事である。これを裏切る事こそが捕手のリードの妙
と言えるのだが、それは飽くまでもセオリーを踏まえてこその物である事を間違って
はならない。
 真壁の一球に対し「アウトコースに一球外すのはセオリー」の考え方は間違いで、
疲れてナチュラルシュートになってきている投手を考慮すれば、カウント2-0からの
一球はインハイへのウエスト気味が上策、インローに落とす変化球が中策だったと
考える。上策を選んだ場合にアウトローへの変化球が活き、中策を選んだ場合に
インハイやアウトハイへのストレートが活きるのである。
 もちろん狙ったコースに投げられる高校生は数少ない以上、机上の空論や結果論
と云う感は否めないのだが、少なくとも昨日のヒサノリを見殺しにしたのは捕手の
阿部であった事は間違いない。布石が無くては勝負球が活きてこないのである。
そしてこんな誰もが知っている事を出来ない捕手がスタメンである、と云う巨人の
今年の戦力は見ていて面白いのだが、長年の巨人ファンにしてみれば堪った物じゃ
無いだろうなと人ごとながら心中をお察しする次第だ。


2004/4/1 【kawasakiと猛虎の活躍を祈ろうか】
 motoGPのテストも大詰めを迎えている→
 ウエットコンディションの際にトップタイムだったノリックも、ドライでは19位と低迷
している。理由の一つには04型YZR-M1がロッシの体をベースに作られているので
体に合わないのではないか、と如何にもな噂も囁かれているのだが、それも含めて
調整してこそのプロフェッショナルである。期待している。
 嬉しいニュースとしては、kawasaki躍進の期待になるだろうか。昨年は最下位の
ワンツーフィニッシュも多く、大治郎の代わりにHONDAワークスで出場した清成と
争う時にだけTVカメラに映っていた様な、言わば散々な出来だった。数十年振りに
同じくGPシーンに戻ってきたDUCATIがカピロッシを得て優勝する中、kawasakiに
対する失笑が無かったとは言えない。
 それがどうだ、中野が何と7位のタイムをマークしたではないか。全て終わるまで
大きな口は叩けないが、昨年のサーキット中に「ヨシムラが走らせた方が速い」と
kawasakiを馬鹿にして居た連中に一泡吹かせて欲しいものだ。

 いよいよセリーグが開幕するので、最終予想順位をば。
一位:ヤクルト(超安定、そして超安泰。高津が居なくても関係無し)
二位:中日(川上が復活したが岩瀬に不安。対抗はここだろうね)
三位:巨人(紙上最強打線とはいえやはり怖い打線。先発3枚揃えば上位争いか)
四位:阪神(ヤンキースに勝っちゃったので一つ順位を上げてみる)
五位:横浜(まだ強くなるには早いのかもしれない。数年後かなぁ)
六位:広島(好材料が今は見あたらず…)

 先日、TVで野村克也が南海ホークスに付いて言及していたらしい。私の知る限り
初めての事ではないかと思う。鶴岡や杉浦が死んで数年、やっと口を開く機会を
マスコミが与えたと云う事だったのだろうか。
 他にもエモヤンこと江本孟が野村に関するコメントを残していたらしく、江夏豊を
獲得するためにトレードされた事実を恨んでいるような、そんな素振りは無かった
様である。大沢親分も発言していた事が少々気に入らないが。
 大阪のミナミ、なんば球場の跡地に”なんばパークス”と云う商業施設が出来た。
南海ホークスの選手達が写真入りで飾られている中、そこに野村克也の物だけは
存在しない。「球団も言い出しにくいだろうから自ら断ったんですよ」と野村は言って
いたらしいが、鶴岡や杉浦と云った故人はもちろん、その他の元南海選手との和解
はもう為されないのだろうと思うと切なくもなる。ホークスは愛していたがダイエーの
ファンでは無い私だが、南海最後の生き残りである大道が出てくると泣きそうになる
事を付け加えておく。
 万が一阪神が頑張って日本シリーズが阪神とダイエーなんて事になったら、今年
こそリベンジをと思う次第である。いよいよ開幕、かなりドキドキ中なのだ。


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