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2004/5/30 【向かい風30m】
 タバコ規制条約に日本も批准らしい→
 嫌煙権という物を初めて知ったのは、地下鉄の構内で吸っていて駅員に禁煙だと
注意された時だろうか。会社では喫煙室と云う名の隔離部屋に押し込まれ、飯を
食いに行けば「喫煙席は満員です」と新手のあしらい方で追い出され、駅構内からは
喫煙所が撤廃され。更には新幹線の喫煙席で吸っていても隣の人に睨まれる。
世知辛さを通り越して、背中が思わず煤ける。
 嫌煙権と云う物も十分理解できるのだが、彼らよりも多く税金を払っている私達を
好きか嫌いかで虐げる理由にはならないはずだ――などと頭の中で思うだけだ。

 このタバコ規制条約の内容に面白い一文があった。
>「マイルド」、「ライト」など誤解を与える表現による販売を促進しない
マイルドセブンやハイライトの名称が不可能になってしまうのだろうか(笑。いや、
マイルドセブンは「セブン」になると仮定すると、マイルドセヴンスーパーライトは
「セブンスーパー」なんて名前になる。「スーパーセブン」の方が語呂はいいのか。
ハイライトの場合は「ハイ」になるってな感じかな。負け惜しみの皮肉だけれど。

 私としてはセブンスターが300円になったら喫煙を止めると思うなぁ。現状の280円
と云う値段設定が最大限譲歩可能なラインなので、次の値上げでもう吸わないと。
ラッキーストライクもマルボロも好きな銘柄なのに、300円になってからは買う頻度が
下がった訳で、ここらが潮時なのかなと思ったり。


2004/5/25 【WINAMPすげぇ】
 おもむろにWINAMPをアップデートし、5.0から5.3にしてみた。そしてライブラリ登録
云々との謎めいた物があったのでいじってみると、インターネットTVやインターネット
ラジオなる物がメニューに現れたのである。
 ちまたでも仄(ほの)かに話題になる事が増えた、例の著作権法に配信者は抵触
しているのだろうと思われるが、”二次配信をせずに試聴するだけ”の私にとっては
あまり気にすることも無い訳である。
 意味不明な動画、言語不明なラジオ、それらにしばし圧倒される。ハードロックの
カテゴリでメタル音が流れてくるのはお得だなぁと思ったが、何と言ってもネット配信
である為に、接続者が多くてプチプチと途切れてしまう。音質に関しては、途中で
そうやって途切れない限りは「まぁ有線を聴いている様なものだよな」と納得できる
レベルである。
 TVは使わないだろうけど、ラジオは何となくBGMに掛けておく分には…と思った。
イランやスペインの音楽なんて、こう云った媒体を通してでしか触れないだろうし。


2004/5/23 【こんな日は酒が美味い】
 サッカーファンに対して、「頑張れ頑張れって言う前に、お前が頑張れ」と著書で
書いたのはダウンタウンの松っちゃんだが、野球ファンに対しても彼は同じ感慨を
抱いているのだろうなと思う。確かに阪神の勝敗に一喜一憂している前に、自分が
頑張らなくてはならないなと、ふと素になる事もある。
 しかし、既にDNAに組み込まれているかの様にドーパミンがドバドバと出るのだ。
阪神が負けた日はTVを見ないし、逆に勝った日は全てのプロ野球ニュースをたらい
流しするのだが、これはこれで幸せな事だと思う。

 今日の阪神対巨人の第十二回戦は、今期二度目の号泣した試合だった。逆転
されて追いつき、延長で勝ち越されて、最後にはサヨナラで勝利。こんな試合を見て
シビれないファンは居ないのである。追い込まれてからのジョージの右打ち、完全に
勢いを殺した久慈の送りバント、平下の全力疾走セーフの内野安打。それら全てが
有っての赤星のサヨナラ2点タイムリーだったのだ。(ジョージのは9回裏だけどね)


2004/5/19 【後先考えるなって】
 少子化の理由は他人との生活がわずらわしいから、らしい→
 大家族であれば長男の嫁と云う他人が家族に入り、また子供が生まれ……。
こんな形で他人様がどんどん増えていった訳であり、知らぬ内に血の繋がりが
介在しなくても”家族”としてまとまる過程があった。
 だが懐古主義では仕方がない訳で、現在の核家族化で物を言うならば、結婚を
するまで両親や兄弟と一緒に過ごすと云う過程がそもそも歪なのである。どこかで
巣立つ過程を持たなかった人間が、ある意味子供のままで結婚を迎えるのである。
「わずらわしい」と思ってしまう要素もうなずけるではないか。
 特にこれは男よりも女の側に問題が多い。箱入りと云う過保護の正当化を今の
少子化の果てに行われては、精神的に未熟な女が溢れてしまうのも致し方ない。
男の場合がまだマシだと思えるのは一人暮らしの経験者数が多い事が理由だ。

 富国強兵ってのは子供をばんばん作ることが第一だろう。少子化なんて話は
まったくもってナンセンスだ。男が率先して、後先考えずに小作りに励むべしだ。


2004/5/18 【ひっそりと再開】
 そしてこちらでは細々と日記を続けるのである。
 blogと云う物ではトラックバックシステムがあるが、これは他サイトのblog記事に
対して「あなたの記事を読みましたよ」とpingを打って気付かせる事が出来る物だ。
また同時に他サイトの誰かが「読みましたよ」とpingを打ってくれば、トラックバックの
所にその数だけ数字が出る。これが馴れ合いたい人達にとっては中々好評らしい。
 私の思うこのシステムの利点とは「カテゴライズが楽」と云う一点に集約している。
勿論これは上手い使い方では無いのだが、伝聞に継ぐ伝聞で希薄になって行く
情報その物の性質を考えると、三次、四次的な情報を使って(トラックバックして)
何らかの文章を書く事が耐えられない。飽くまでも二次的情報として私の文章を
位置づけたいと思う次第だ。恐らくは傲慢さを意味するのだが。
 一方で日記と云う物は題名を付けなくても良い。あっちに飛び、こっちに飛びとの
形であっても一向に構わない訳である。カテゴライズの名目で題名を付けた時点で
その世界からは逸脱出来ないblogとは、ある程度の不自由さの上に成り立つ物だ。
その空間で日記を繰り広げる方達も居るらしいが、私はそれも耐えられない訳で、
この”日記”と云うスペースを大事にしたいと思っている。
 まぁ、適当なんだけどね。

 疲れ始めると左目が二重になる。日常生活に支障が出ない事なのでそれは
どうだって良いのだが、問題は右目の方であり、コンタクトが異常に汚れるのだ。
コンタクトをしたままで点眼可能な目薬を使っているのだが、どうやらドライアイを
通り越してまばたきの数自体が大幅に減っている様である。ハードだからまだ良い
話で、アキュビューの様なソフトレンズだと数年で失明の予感。


2004/5/5 【日記休止のお知らせ】
 消えてしまった4月の後半、わずか数日分のログなのだが、その中に私にとって
消したくない物がどうやら含まれていた様である。細かな部分までは思い出せない
のだが、「何だったっけ……」と勿体ないお化けを呼び出しそうな勢いなので、気分
一新の為にここでのhtml日記を一旦停止する。

 続きはこちらで→


2004/5/3 【改憲論議】
 憲法記念日だった事を受け、各新聞を始めとして各報道番組でも高まる改憲案を
紹介し、また彼らなりの考えを打ち出していた。中でも、今や時代と最も乖離した
左翼連中の絶対防衛線、TBSのニュース23で「今は現実と理想が乖離している」と
議論を展開していたのには鼻で笑ってしまった。世界情勢、国政、国民世論、これら
の実情とあなた達の世迷い言が大きく乖離しているだけでしょうに、と。

 改憲には反対している共産党や社民党が新たな権利を盛り込もうとしている事は
面白いと思う。プライバシー権等がそれにあたるが、現在の法律解釈で対処できて
いる部分をあえて憲法に盛り込むことで何が得られるのか。即ち最高裁判所へと
上告できる案件が増えると云うことになるだろうか。
 三審制度とは言っても、事実関係に対して審理を行うのは二審までの話である。
最高裁判所で取り扱うのは基本的に憲法に抵触する物のみであり、それ以外は
高裁差し戻し等の判断を行ってきたのが通例である。ところが憲法に新たなる権利
なる物が付与されてしまうと、上告を差し戻す理由がなくなると同時に新しい解釈を
下す必要に迫られてしまうのである。判例の増加は法治国家であるが故のクサビ
とも言えるのだ。
 仮に有事体勢に突入したとする。その際の国民の権利は著しく制限される事に
なるのだが、飽くまでも憲法違反にならない程度での、と云う形になると思われる。
だが憲法にプライバシー権等を盛り込まれると、報道管制が報道の自由なる物で
対抗され、スパイ防止の意味合いでの内偵も対抗されてしまう。国民の権利を制限
する現在のいくつかの法律と、いずれ検討されるべきスパイ防止法等へのクサビ、
これが彼らの本音ではないだろうか。

 冷戦構造が崩壊した以上、冷戦であるが故に機能した憲法九条も崩壊している。
改憲に賛成している層が60代、70代、そして20代の人であり、その他の世代では
護憲の人が多いと云う結果が出ていた。さもありなんの内訳である。


2004/5/1 【ううむ】
 4月の雑記が消えてしまいました。バックアップを取っていたのが二週間前だった
事もあって、数日間は記憶の果て、忘却の果てに。


2004/5/1 【田中芳樹の本が好きな奴らはEU首脳部連中と同じだよ】
 布団に入ってはいたが久しぶりに真剣に朝まで生テレビを見た気がする。イラクで
拘留されていた三邦人の一人、郡山が出ていたからと云うのも理由の一つである。
会議は踊るされど進まずの相変わらずの体で進行する番組だが、イラクで見聞して
捕まらなかったジャーナリストの一人が語った”現在のイラク”の話、そして中東に
詳しく左がかっていない学者の話が面白かった。
 一つ目。
 イラクの水道網、電機やガスの配管、モスクや学校などの建物。これらのインフラ
整備は日本の企業や官庁、つまりは日本人に拠る物が相当数に上っていた。今回
米国によるイラク侵攻によってこれらのインフラ網が破壊されたのだが、日本が整備
した物に関して修理修繕をしようとすると、米国から禁止の旨が通達される。即ち、
”破壊した建物とは米国の権益”と主張され、日本はこれに対抗手段が無いと。
 二つ目。
 シーア派、スンナ派、そこにクルド人と云った形で、民族間や宗派間で確執がある
ように報道されているが実際は違う。既に米国との間にパイプを構築できた派と、
何も構築できずに焦りを覚えた派、これが各民族や各宗派の間に存在したのだ。
つまり民族や宗教による対立の構図ではなく、利権の有無での対立へと既に変遷
した状態だと言うのである。
 三つ目。
 暫定政府で決定するであろう新イラク国旗が、非常にイスラエルの国旗と匂いを
共にしている。イスラム世界で使われない色である”青”を二本ライン、これがティグ
リスとユーフラテスを表し、ダヴィデの星の箇所を月のマークにしただけのデザイン。
即ち、イラクの油田では一切の弾薬が飛び交っていないが故に米国はイラクの原油
を狙っていると云う読み方は一面的で、真実は中東地域全てを”民主主義”と云う
イデオロギーで染め上げる際の基点とする為の新イラク建国であると。


 話は少し変わる。
 イランから日本に留学している、ヒステリックな女もコメンテーターとして居たが、
いやに民主主義を崇拝している言動が多くて驚いてしまった。民主主義の何を以て
素晴らしいと言えるのか、私は理解出来ないでいる。
 民の識字率が低い国家で民主主義をうかつに導入するとはどういう事だろうか。
日本で云えば明治維新直後に百姓に選挙権を与えるような物であり、国連軍が
いきなり北朝鮮に侵攻して金正日政権を打倒して議員を北朝鮮国民に選ばせる
――と云った無茶な事がこれにあたる。つまり民主主義とは国民の思考に或る程度
のレベルを求める物であり、その一定値以上の物が得られなければ王や皇帝に
よる政治の方が降伏を享受できるのである。
 ひるがえってイラクを見れば、サダームフセイン集権国家は非常に安定して幸福
だったと言える。議会制を導入すれば多数派であるスンナ派にしか権益が落ちて
こない訳で、クルド人やシーア派の暴発を抑制する事が不可能だった。サダームが
非常にバランスの取れた政策を続けていた事で、国内の治安が保たれていた事は
間違いのない事実である。「イラクを民主化する」と云うイデオロギーの押しつけを
好意的に捉えられる人間はどう考えてもおめでたい。

 先日のEU拡大で表出した物として、EUはキリスト教と云う宗教に基づいた共同体
でしか結束を深められない、と云う物であった。キプロス島北部に進行したトルコ、
その地域との統一を拒否して南部だけで今回EU入りした事により、トルコ自体の
EU入りを拒否している国々に材料を与えてしまった感が否めない。
 トルコが加盟できない理由とは、イスラム教国家であること以外に、「加盟を許す
のはスラヴ民族まで。理由は白人だからだ。カラードの奴らはEUに入れたくない」
と云う有色人種蔑視の理由は確実に存在している。新聞に踊る”民主イデオロギー
の下にEUが拡大した”の文字列はある意味正解だが、半分以上は嘘であろう。


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