2004/6/20 【マナー本にも無いだろう、流石にこう云った物は】
これが常識だろっ!と大上段に構えるつもりは無いのだが、「まぁでも……」となる
物が幾つかあり、その内の一つを考えてしまった訳である。
いわゆる友達の家だとか、恋人の家だとか、親戚の家だとか、そう云った形では
無い他所様のお家に行く場合。この時、親しき仲にも礼儀ありとの大前提が頭に
描ける人間であれば、「何らかの手みやげの一つでも持っていかねばな」となる。
それを充たす為に、前もって「○○さんの好きな物は何でしょうか?」等と何気ない
会話に織り交ぜた質問で、その回答を聞いて覚えておくのである。
よく気の配り得る人ならば誰もが出来る事を言うのではない。私が気になったのは
伺った上で持って行く好物の、その”個数”なのだ。
仮に3人が居る家に行くのであれば、手みやげ内の個数は”自分も含めて5つ”が
私の常識である。常に必要数プラス1を常識として考えていたのだが、私と考えを
同じくする人も勿論居るとは云え、「えぇ?人数分で良いんじゃないの?」となる人が
居た訳である。
「手みやげ?必要ねーよ」なんて人はともかくとして、常にちゃんと買っていく人は
プラス1派なのか、それとも人数分派なのか、果たしてどちらなのだろうかと、やけに
ムシムシと蒸し暑い日に思った訳でございます。
2004/6/20 【陰陽座について】
陰陽座と云うバンドがいる→■。
リードギターが二人、ドラムス、ベース&リードボーカル、リードボーカルの女性、
そんな5人が構成する妖怪メタルバンドである。メジャーデビューしてからそれほど
日が経っていない事もあり、知名度が広まるかどうかはこれからの曲次第だろうか。
初めて聽いたのはIRON MAIDENのtribute、しかも日本版だった。海外版では
RAZEの担当だった名曲”The Trooper”が入っておらず、その代わりとして陰陽座の
同曲が納められていると云う、多くの人が「おいおい」と思ったであろう趣向だった。
もちろん私もその一人で、「誰だよ知らねぇよふざけんなよ」と呟いた気がする。
結局輸入盤を買ったのだが、何と友人が日本版を買ったいた事が発覚したので、
試しに聴いてみてビックリだったのだ。メイデンの原曲がメタル史に残る名作だから
――とも考えられるのだが、メインで歌っているのが女性である事が「ふむ」と思う
程度で、演奏も匂いも良いカバーに仕上がっていたのである。更には、当初「むう」
と思った黒猫(ボーカルの女性の方)の声も、声量がたっぷりで徐々に気にならなく
なっていった。これはもしかすると良いメタルバンドなんじゃ、と。
彼ら自身の曲をその後聴いてみたのだが、どうにもあまり好きになれないでいる。
ヒドイ言い方をすれば、ベース音が足りない事と、ツインギターが一本に聞こえる事、
ギターソロが腰砕けな事、男性ボーカルの声が気に入らない事、等が理由であり、
現状の感想では「日本史上、最も上手い女性歌手がいる歌謡曲バンド」になる。
”逢魔刻”の様な良い曲も作れるのだから……なんて事を思うが、コアなファンが
望んでいる路線が異なるのであれば、私が好きな曲調は自然淘汰されていくの
だろうなと思うわけで。
そういえば、ANGRAの新譜は8月発売らしいですよ。前作のRebirthの出来映えを
考えると予約買いでも損はないと思うのだが、Fireworksを試聴して腰砕けた事が
過去にある訳で、一度は試聴してみてからと。
Nova Eraが空で口ずさめるようになり、ちょっとだけ御機嫌。
2004/6/20 【ちょいとムカッとしましてね】
「根拠無き自信で言い切るのは良くない」等と言われたのだが、客観性が希薄な
物を言い切る時と云うのは、必然的に過度な主観性の代物となる。問題は根拠無き
云々ではなくて、その嗅覚とそれ自体の結果が外れていなければ何ら問題無いと
されるのに、私に向けては冒頭の語句で諫められる結果と相成る訳である。
些かの自負はある。とある部分に関しては私を以て至上と考えているが、その他
多数の物に於いては聞くべき部分は聞くのであって、万事に於いて高慢さを表出
させる物ではない。ところがある種の痛快的自負が気に入らない人からは、「はん、
大した事ないくせに」とでも思われている様である。
「根拠が無いのは良くない」と私に首輪を掛けようとするのであれば、その理由に
於いても具体的根拠の提示を求めたいところだ。それこそ一歩動かされるに値する
理由がなければ、その一歩すら動かないだけの意固地さで相対す。
2004/6/16 【微嬉】
いつもの事だが、兄から「お前は不真面目だ」と言われる。もう少し人生設計と云う
物を真面目に考えられないものか云々と続くのだが、私は基本的に頭が上がらない
訳であり、シュンとなって「うん、うん」と頭を下げているような一コマが繰り返される。
しかし、義姉からは「ほんま二人は仲ええね」などと常々言われるあたり、傍目の
評価の方が正当な物なのかもしれない。「ったく、いつもいつも小うるさいよなぁ」
と云う私の心情をさておいて。
電話が掛かってきた。「実はな、まだ先の話なんやけど、今度子供がな……」と。
暦的にはまだ来年の話らしいのだが、私に甥か姪が出来るのかぁと少しだけだが
感慨深くなった訳である。五体満足で生まれるに超したことはないが、どう云った形
であっても兄の子が可愛くないはずがない。
田舎のうるさい親戚付き合いとは匂いを異にするのだが、私の親族は割合仲が
良い方だと言われる。一部疎遠になってしまった人も居るのだが、全く行き来しない
なんて人達からすれば珍しく見えるらしい。
少し前の話だが、叔父が子供(私にとっては従姉妹)との不仲を、よりにもよって
私に相談してくると云う状況が訪れた。「ふん、ふん」と話を聞きながらも、上下関係
テレコやないか……とお尻の座りが悪くなったのだが、それを踏まえた上で私に
相談しているんだよなぁと思い直し、私なりの忠言や懸案を幾つか重ねてみた。
数時間後、「○○君、どうもありがとうな」と涙目でお礼を言われに至って、流石に
面映ゆさの極致にさせられたのだが、子供の心情が分からないと云う意味では、
どこの親であってでも一書生然としてしまうのかもしれない。
もしかすると、件の甥か姪に、私が相談する様な機会が訪れないとも限らない。
適当にお小遣いを渡しつつ、その子にとって「ええおっさん」となる事を目指そうか。
2004/6/15 【さらば赤い髪のエイリアン】
The Beatlesの曲をポールが好きに取り扱ったり、未発表の曲を新譜として発売
したりする事がどうにも好きになれない。それも商売なのは重々承知だが、それに
したってファンの意思が全く介在しないのもなぁ、と子供の様なことを思ったりする。
X Japanの曲を、何を勝手に取り扱ってんだよ!だなんて思う訳である→■。
これが韓国の事だから非難するのであって、台湾や東南アジアでの話ならば良い
――と云う私に内在する矛盾は否定しないが、それにしたってなぁと。ヒカルの碁の
公家衣装が「日本文化だから気に入らぬ」との理由で、わざわざセル画を塗りつぶし
韓国内で放送していたのは先日の話である。アニメはダメ、音楽なら良いって理由
では道理が無いわけである。
「何故X Japanが好きだったんだろうなぁ」と、過去に何度も自問した事がある。
真剣に聞けなくなった頃はハッキリしており、歌詞に「あなた」だの「貴女」だのと、
およそロックに携わる人間の対極に位置するであろう(しなければならない)語句が
散りばめられた頃なのだが、好きだった理由はどうにもモヤモヤしている。
もしかするとhideの音が好きだったのかもしれない。
hideの音はパンクだ、と昔の友達が言った。パンクの語源はイギリス発であり、
髪や衣装に原色を使って反体制のロックを――と云う物であるが、日本に於ける
それの場合は「まずは形から」部分が否めない。私的ジャンル分けでは、原色の
物を身に付け、ボクシングで言うジャブの様な軽い軽いロックとなる。
これは悪い意味で言うのではなく、ダメージの残らない軽いロックには潜在的な
需要が確実にある。真剣に一枚のアルバムを通して聴くとドッと疲れる様な代物、
そんな物を欲していない人の方が多いのだ。そんな中でパンクを聴くと落ち着くと。
hideのtributeが売っていたので買ったのだが、5曲目としてSIAM SHADEが歌う
ピンクスパイダーの音が物足りない。原曲が原曲なのでイジリ難かっただろうとは
思うが、日本人パンクとして良い音を出していたSIAM SHADEを以てこの一曲を
作ってしまうあたり、hideのパンク音とは世間のそれと一線を画していたのかも
しれない。
2曲目のROCKET DIVEは布袋寅泰が担当。原曲に無い歌詞を幾つかぶっ込んだ
挙げ句、誰がどう聞いても「布袋だ」と云う布袋音でストレートに構成されている。
SIAM SHADEも難しく考える事なくストレートに作れば良かったのになぁと、布袋の
カバーを聽きながら思う次第だ。同アルバムで元黒夢の清春が良い音を出している
気がものすごくしたが、大嫌いなので気のせいだった事にした。気のせい気のせい。
下手にWeblogを作った事で、やけにここが日記らしくなってきた。毎日書かない
と云う点で十分条件を満たさないが、とりとめの無さの極致とはまさしくこれだなぁと
しみじみ思うわけですよ。
2004/6/9 【折衷案】
「お、いいな」って女に電話番号を聞く時の話として。
私は照れ臭さとプライドの折衷案として、「一度だけ聞く。イヤなら答えなくていい」
と云うスタンスを取っている。断られれば「まぁしょうがない」だし、教えて貰えれば
「プチ勝負に勝てた」ってな話で儲け物だなぁと云う案配。ダメで元々だしなぁと、
微ネガな考えが根底にあるのだろう。
しかし、世間様では「ダメで元々当たって砕けろ」の後に訪れるステップとして、
「好きなら何度でもアタック」なる思考が頭の中に明文化されているらしいのだ。
私は違う星の生物なのかな?と思う程に、これが全く理解出来ないでいる。
2004/6/6 【ごめんなさいごめんなさい】
建立されたのが平安時代前期と云う、いわゆる由緒正しいお寺に参拝してきた。
何段も何段も果てしなく続く石段を登っていき、途中で休憩を入れて少しずつ進む
と云う手段を若くも無いのに取らなかった為だろう、猛烈に気分が悪くなる。
それでも幾らか気分を持ち直し、こんな仁王像をまったり眺めてもいたのだが、
温度も湿気も高くて小雨が降り止まない天気が輪を掛けるのか、気分は更に悪化。
続けざまに寒気が押し寄せてくる段になって、「これはちょっとやばいな」と思い、
最深部までの道のりの中途にある、境内近くの石灯籠(いしどうろう)の土台に
しばし腰掛けて体力回復を図る事にした。
基本的に、私は慶事の席や旧友と合う時などしか飲酒をしない。缶ビールの一本
程度を飲酒としてカウントしていないのも、我ながらやり口が汚いとは思うのだが、
日本酒の結構な量を飲む事をして”飲酒”と言うのだと思っている。
こんな言い訳を石灯籠の下で思いながらも、「とは言っても、日中から酒を身体に
入れ過ぎたな(汗」と軽く反省をした刹那、先程から襲いかかっていた寒気が何と
胃にまでその手を伸ばし、遂に胃の中の物をぶちまけてしまった。
今日の教訓。日本酒、ビールを問わず、飲んだすぐ後で寺に行かない方がいい。
2004/6/2 【小舅ライクで】
女同士のケンカを間近で見たことが無い。男同士のそれは場所柄構わず始めて
しまって収拾がつかなくなる事も多々あるが、女同士では人目に付かない場所で
しているのかなぁ、などと昔思った事がある。
最後に見たのは中学生の時だろうか。学年で一番不細工な女と、その友人である
学年でもTOP3に入る程の美人さんがケンカをしており、その光景の余りにもな
不思議さに私達は呆然と眺めていたものである。不細工が美人をゲンコツした所で
「ちょう待ちっ(=ちょっと待てっ)」と友達が止めに入っていたが、口げんかが女の
ケンカと思っていた中でのゲンコツにはびっくりしたものだ。
佐世保市の事件があった直後の話なのだが。
先日、近所に住む小学生の女の子がケンカをしていた。「やかましいなぁ」と窓を
閉めようかとも思ったが、その日の気温は何とも暑く、漏れてくる声は気にしない
方向で本を読んでいた。
しばらくすると鈍い音がした。「うへぇ殴り合いか。元気やのう」と、少しだけ興味が
出てしまった私は、悪趣味とは思いながらも少しだけ耳をそばだてる事にした。
近所の子「あたしの何がムカツクんだ」
その友人「今日遊ぼう、なんて当日の朝から電話を掛けてこられると迷惑なんだ」
近所の子「だったら電話を取らなければいい」
その友人「内容は聞いてみるまで分からないじゃないか」
近所の子「私からの電話を取らなければいい」
その友人「そうするよ」
近所の子「ごしゃごしゃ言わず、最初からそうしたらいいんだ」
――(しばしの沈黙)
その友人「ケータイの番号も、メールアドレスも変更する」
近所の子「……」
――(さすがにギクリとしたのだろう。しばらくの間)
近所の子「勝手に変更すればいいんだ」
その友人「うん、もう変えるから」
近所の子「変更するならするでいい。別に宣言しなくていいっ」
子供の頃は、こんなどうでもいい事で私もケンカをしていたのだろうなぁと、少し
懐かしんでしまった。私の時代はケータイなんて物は無かったので、友達の玄関先
まで行ってから「○○君、あ〜そ〜ぼっ」と誘うのが常だったのだが、今の時代は
小学生の遊ぶ約束ですらケータイやメールなんだなぁと。
ただ、もうちょっとスカッとしたケンカをしろと。バンバーンと殴り合って、次の日には
「昨日ごめんな」で片が付いたじゃないか、と言いたくもなったが、長崎の佐世保で
カッターで頸動脈を叩き切って失血死させる様な事件が起こっている状態では、
それを求めるのは難しいのかもしれない。
スッキリしない理由には、女同士のケンカだからってのもあるのかねぇ。